TIA 2005 2 18
経済学的に考えれば、
「BRICs」は、有望な国々と言えるでしょう。
しかし、これは、地球温暖化による気候変動を考慮していないでしょう。
そういう気候変動を考慮すると、
タイ、インドネシア、オーストラリアが有望だと考えています。
この三つの国のうち、タイ、インドネシアは理解できるが、
「オーストラリアは、なぜ」と思うでしょう。
その答えは、地球温暖化による気候変動です。
宗教的には、タイは仏教、インドネシアはイスラム教、
オーストラリアはキリスト教です。
こういう配分ならば、誰も文句はないでしょう。
「BRICs」とは、
ブラジル、ロシア、インド、中国の頭文字をとった造語です。
21世紀 twenty first century 2004 10 9
21世紀初頭の歴史は、
アメリカが、中東の戦いで、深手を負い、
これが致命傷となって、国際舞台から消えていくでしょう。
同じ時期に、ロシアと中国に、強力な政治指導者が立ち、覇権を争うことなるでしょう。
この争いは、戦争へと発展するかもしれません。
それは、中国において発生する「石油不足と食糧危機」が、その原因となります。
やがて、21世紀後半には、
文明の中心は、東南アジア、そして、オセアニアと移っていくでしょう。
中東の戦いは、湾岸戦争とイラク戦争、
そして、最終的な戦争を含めて、第三次世界大戦と呼ばれることになるでしょう。
ロシアと中国の戦争は、第四次世界大戦となるでしょう。
アメリカの未来は、イギリスです。
「栄光のイギリス」を知る人は少なくなりましたが、
今度は、「栄光のアメリカ」と呼ばれることになるでしょう。
日本は、どうか。
確かに、21世紀前半に、日本の繁栄は、あり得ました。
しかし、世界最速で進む少子化が、日本の命取りになるのです。
文明の中心が、やがて、東南アジアやオセアニアに移っていくとなると、
20世紀に大国や先進国と呼ばれた国は、どうなっているのか。
それは、気候変動が、大きなダメージとなって、衰退していくのです。
こうした未来を変えることはできます。
しかし、それには、相当の努力と覚悟が必要です。
「現代のタイタニック号」は、向きを変えられるのか。
今、地球に住んでいる人たちは、タイタニック号に乗船しているようなものです。